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宮城県
復興取材レポート

NOW IS.防災 フロントライン Vol.6

おやじたちの想いは「共助」につながる。

■check! 01/キャンプという楽しい体験を学びに。

キャンプでは自衛隊のテントを組み立てます。自衛隊が災害時にどのような活動をしているのかを知るきっかけにもなっています。

仙台市立将監中央小学校では、2016年から夏休みを利用して「防災キャンプ」が行われています。キャンプを取り仕切るのは、児童の「おやじ」たち。児童の父親同士が運営する「将監中央小学校おやじの会(以下:おやじの会)」は、現在18名が学校行事や地域行事、地域の夜回り自警団などの活動をしています。

「防災キャンプ」は、「おやじの会」を中心に、地域の社会福祉協議会や仙台市将監市民センター、陸上自衛隊や民間企業の支援もあり、児童たちはテントの立て方や救急法、地震体験車「ぐらら」を体験。水を入れた消火器での消火訓練、車いす体験を通した福祉教育などもあります。

「小学校1~3年生までは日帰り、4年生からは1泊の体験も可能です。今夏は4回目の開催で、1回目に1年生だった子どもたちは『今年から宿泊できる!』とあっという間に150人の定員となりました」と話すのは、「おやじの会」会長の瀬尾さん。

「おやじの会」初代会長であり、現在PTA会長の早坂さんは「子供たちには、教え込んで学ばせるのではなく、キャンプという楽しい体験をしながら防災を身に付けてもらいたいんです」と話します。

「災害が発生したら頭で考えるのではなく、体が自然と動くようになってほしいですね」と瀬尾さん。

■check! 02/地域への恩返しが、共助につながる。

「おやじの会」のメンバーに、消防隊員がいることから、水を入れた消火訓練が発案されました。

将監中央小学校1期生でもある二人。「子供たちには、『地域での楽しい思い出』を残してもらいたいんです。自分たちの小学校5・6年時の担任が、楽しませることが上手で、五感を活用して、感性を育てる授業を多く取り入れてくれたんです」と瀬尾さん。

「自分たちも地域への恩返しの意味も込めて、楽しみながら学べる何かができたらと、防災キャンプに発展したんです」と早坂さん。

「防災キャンプは、学校も含めて多くの方々に協力いただいております。行事や夜回りなどで恩返ししながら、地域に根差した団体になれたら」と二人は話してくれました。

地域への恩返し—、その想いが自然と「共助※」に繋がっています。

※自分の身は自分で守る「自助」、地域や近隣の人が互いに助け合う「共助」、政府や自治体による「公助」、災害において被害を予防・軽減するには、この3つの地域防災力が重要です。


PROFILE
将監中央小学校おやじの会
会長 瀬尾 真一 さん(写真左)

将監中央小学校おやじの会
初代会長(発起人)早坂 孝一 さん(写真右)

2015年に結成。仙台市立将監中央小学校の児童の父親同士で、学校行事や地域行事へのボランティア、地域の夜回り自警団などの活動をしている。「やれる時にやれる人(父親)がやる」と敷居を低くし、現在16名が所属。