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宮城県
復興取材レポート

NOW IS.防災 フロントライン Vol.20

災害大国の、一家に一冊

■check! 01/危機管理のノウハウをひとりでも多くの人に

さまざまなテレビ番組でも紹介され、防災本として異例の30万部という大ヒットを記録した「自衛隊防災BOOK」(マガジンハウス・2018年)。2019年には第二弾も発行されるなど、大きな話題となっています。

この本の中で紹介されているのは、危機管理のプロである自衛隊の災害時のノウハウ。

仕掛け人である担当編集者の辻岡直美さんにお話を伺いました。
「弊社で発行した『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎著)という本のPRの担当として関わり、年代問わず読まれる本に触れる機会があったんです。そのときから、全世代に読まれる、役に立つ本を作りたいと思うようになりました」。

企画を考えていた辻岡さんはある日、YouTubeで「自衛隊ライフハックチャンネル」を発見します。
「自衛隊というと、命に係わる災害が起こらないと関わることのない、日常生活では少し遠い存在の人たちという印象で。でも、そのチャンネルを見て印象がガラリと変わりました。紹介されているノウハウは目からうろこ。そこで、とにかく身近な防災本を作りたいと、ダメ元で自衛隊に連絡してみたんです」。

身近なものを使ったテクニックの一例。

■check! 02/自衛隊完全協力のもと生まれた防災本

辻岡さんの思いに賛同した自衛隊の協力を得て、YouTubeにあがっているものだけではなく、新規のハウツーも収録。初版は7,000部、その後2カ月で15万部にまで発行部数を伸ばしました。

この本の制作を通して、辻岡さん自身の防災意識も変わったそう。
「ポリ袋やブルーシートなど、自宅に災害時にも役立つものを置くようになり、安全な家具の配置も考えるようになりました。日本は地震だけでなく、豪雨、台風などの災害と常に隣り合わせです。日頃から『今何か起きたら』ということをシミュレーションしながら、万が一のときにはこの本がお役に立てたらうれしいです」。

PROFILE
辻岡 直美(つじおか なおみ)さん

福岡県出身。「Ray」「mina」(主婦の友社)などのファッション誌編集を経て、マガジンハウスで書籍編集を担当。これまで「Ryoma Takeuchi」や、現在話題沸騰中の松本まりか写真集「MM」を担当。