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宮城県
復興取材レポート

NOW IS.防災 フロントライン Vol.17

片平地区防災訓練の様子。動物も参加しました。

災害時のペット避難を考える

■check! 01/ペット同行避難のために、しつけと備蓄品の確保を

東日本大震災では、ペットと離れ離れになったり、ペットがいるからと避難せず津波に巻き込まれたり、避難所でペットが吠え、他の避難者との間でトラブルになるなど、ペットを巡る様々な問題がありました。

エーキューブは、ペットの防災とペット同行避難の啓発に力を入れています。

「環境省の『災害時におけるペットの救護対策ガイドライン』では、ペットとの『同行避難』について記載されています。普段から、迷子札やマイクロチップなど所有者を明示し、フードや水、トイレ用品など、自分のペットに合わせた避難用品を備えてください。避難先で落ち着いて過ごすためのケージトレーニングや感染症予防のための各種ワクチン、ノミ・ダニの予防も重要です。猫も首輪やリードに慣らしておきましょう」とエーキューブの後藤さん。

齋藤さんは「散歩中などの地域の人々とのコミュニケーションも大切」と言います。避難所でペットの受け入れを拒否されても、ペットをよく知るご近所さんから「この子なら大丈夫」と受け入れてもらえたケースも震災ではありました。ペットの防災のポイントは、日常生活の延長上にあると言えます。

仙台防災未来フォーラム2019での様子。「ペット同行避難」が原則だということを知らない人々が多くいました。

■check! 02/ペットを守ることは人の命を守ることにつながる

避難所には、動物が苦手な人、アレルギーがある人など、様々な人々がいます。避難所を運営する人々には、要配慮者※と同じ考え方で、居住区の『住み分け』を提案しています。

「避難所にペットを受け入れてもらえず、別の避難所へ移動中に津波に巻き込まれた方もいました。ペットを守ることは、人の命を守ることにもつながります。ペットを飼っていない人も、ペットの防災について少しでも関心を持ってほしい」と二人は話してくれました。

HPでは同行避難に役立つ冊子を紹介しています。

※要配慮者とは、高齢者、障がい者、乳幼児、その他の特に配慮を必要とする人のこと。

PROFILE
特定非営利活動法人エーキューブ
理事長 後藤 美佐(ごとう みさ)さん(写真右)
理事 齋藤 文江(さいとう ふみえ)さん(写真左)

動物を介在した介在活動や介在教育、災害時の動物救援対応、災害時のペット同行避難の啓発活動や動物愛護普及啓発など、人と動物が幸せに暮らせる地域社会を構築するための活動を行う。