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宮城県
復興取材レポート

NOW IS.対談 in 石巻 牡鹿
Hey! Say! JUMP 八乙女光さん × 一般社団法人鮎川まちづくり協会 齋藤富嗣さん

クジラのまちの
文化と魅力を発信したい。

東日本大震災が発生してから9年が経ちました。

この日、石巻市の牡鹿半島、鮎川浜に訪れたのはHey! Say! JUMPのメンバー八乙女光さん。
「三陸には小さい時に遊びに行ったことがあるから、なんだか懐かしい気持ち。でも、牡鹿まで来たのは初めてです」と港を見ながら話します。「小さいまちながらも魅力ある場所なんですよ」と、八乙女さんを迎えたのは一般社団法人鮎川まちづくり協会代表理事の齋藤富嗣さん。

2019年秋にオープンしたばかりの「ホエールタウンおしか」で対談しました。

全国有数の捕鯨基地。
今も残る文化と面影。

齋藤富嗣さん(以下齋藤)ー震災前は、ワカメの養殖を営むかたわら、金華山で民宿をやっていました。金華山というのは、鮎川から船で20分ほどの場所にある島です。津波が押し寄せてきたときの音は、今でも耳に残っていますね。がれきの匂いも。

八乙女光さん(以下八乙女)ー数年で癒える傷じゃありませんよね。

齋藤ー牡鹿では、被災したことによって人口流出に拍車がかかり、今は人口2500人弱のまちになりました。クジラ漁で栄えた昭和初期は、1万5000人以上が暮らすまちだったんですよ。

八乙女ー鮎川はなんでクジラ漁をするようになったんですか?

齋藤ーもともとは小さな集落だったのですが、明治時代にクジラ漁の中継基地になりました。鮮度を保ったまま水揚げできる立地だったこと、大きなクジラを解体できる土地があったことが要因だと思われます。最盛期には、ここに約20社以上捕鯨会社があったんですよ。九州から移住してきた人もいました。子どもの頃、鮎川の海にクジラが何匹もぷかぷか浮いていたのを覚えています。

八乙女ークジラと言えば、刺身で食べるイメージが強いですよね。赤身の肉のような印象があります。鮎川でもクジラ料理は食べられるんですか?

齋藤ー震災後は減ってしまったのですが、ホエールタウンおしかには、クジラ料理などを味わえる飲食店があります。クジラの肉やワカメなどの特産品を売るお店もありますよ。クジラは、オキアミや小魚などを食べるので、牛や馬などの赤身肉よりさっぱりした味なんです。

八乙女ー飲食店はさっき覗いてきましたが、クジラ料理おいしそうでした!クジラだけじゃなくて、地域の食堂みたいなメニューもあって、どの店もこだわりがありそう。迷っちゃいそうですね。

ちなみにクジラ漁のことを学ぶ施設はあるんですか?

齋藤ー2020年の春に、クジラの博物館おしかホエールランドがオープンする予定です。巨大なクジラの骨格も展示する予定なんですが、その骨格は震災前も展示していて、天井から吊り下げていたので、津波に持っていかれないで済んだんですよ。

八乙女ークジラの骨格、迫力ありそうだなぁ!鮎川には今日初めて来ましたが、ちょっと回っただけで、おもしろそうな場所をたくさん見つけました。

僕は今年、聖火ランナーとして宮城県を走りますが、これをきっかけに、知られていない宮城の魅力をもっともっと発信したいと思っています。

齋藤ー鮎川はクジラが自慢のまちです。水揚げも解体もできる港は、日本でもほんの少ししかない。おしかホエールランドを中心にクジラの文化を楽しんでほしい。若い人にもどんどん来てほしいですね。

八乙女ーそうですね!応援します!

(文責・沼田佐和子)


八乙女 光(やおとめ ひかる)
1990年生まれ、仙台市出身。アイドルグループHey! Say! JUMPメンバー。2018年~2019年にはHey! Say! JUMPとして宮城県の観光キャンペーンのキャラクターを務めた。2020年東京五輪の聖火ランナーとして宮城県内を走る。


齋藤 富嗣(さいとう とみじ)
1960年生まれ、石巻市出身。震災前まで金華山で唯一の民宿を経営。現在は、ワカメ養殖のかたわら、石巻観光協会の副会長を務め、牡鹿半島の観光振興に携わる。ホエールタウンおしかには計画段階から携わり、現在は代表理事を務める。