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復興取材レポート

NOW IS.対談 in 名取
里村明衣子さん × 名取市役所 中澤真哉さん

サイクリングや温泉施設を通して
まちに新たなにぎわいを。

センダイガールズプロレスリングの選手兼代表取締役社長として活躍する里村明衣子さん。この日は、オープンしたばかりの「名取市サイクルスポーツセンター」を訪れ、施設の開設に携わった名取市商工観光課の中澤真哉さんと対談しました。新しい海沿いのアクティビティ施設に込めた想いを伺います。

9年半ぶりに再建。
閖上(ゆりあげ)に新しい風景を

里村明衣子さん(以下里村)―今日は平日なのに人がたくさん来ていますね!まだオープンしたばかりなんですよね。

中澤真哉さん(以下中澤)―はい、10月3日にグランドオープンしたばかりです。1周4キロのサイクリングロードをはじめ、おもしろ自転車に乗れる広場、スポーツ施設、公園などがあります。お子さん連れの方が多いですね。新型コロナウイルス感染症のことを考えると、なかなか家族で遊びに行くのが難しい時期ですが、ここのような屋外施設なら、と遊びにいらっしゃる方も多いようです。

里村―確かに。海風が気持ちよくて、遊びに来たくなる場所ですね。私も実は自転車が大好きで。休日にはよく、自転車を車に積んで、山形の公園にサイクリングに行くんです。こんな近くに、こんないい施設ができたなんて!それにここ、温泉もあるんですよね。思い切り身体を動かして、温泉でリラックスできるなんて、アスリートにとっても最高。合宿に来たい!

中澤―団体でのご利用にも対応できるように、和室や二段ベッドの部屋も用意しています。ぜひ、みなさんでいらしてください。

里村―はい、ぜひ!この施設は震災の前からあるんですよね?

中澤―オープンしたのは1975年です。自転車の走路や市民プール、宿泊施設がありました。震災の時は、ここに9mの津波が来ました。2011年に古い建物が解体され、13年に新しい施設の建設が決まりました。

里村―再建は地域の方々の願いだったのでしょうか?

中澤―私も名取出身なので、サイクルスポーツセンターに遊びに来るのは家族の恒例行事でした。にぎわいの拠点となる施設がほしいという声も多く、施設の再建が決まりました。

里村―温泉も前からあった?

中澤―今回新たに掘りました。温泉は、震災前にはなかった施設なので、復旧のための補助金を使えませんでしたが、さらにいい施設にしたいという想いもあり、クラウドファンディングを実施し、温泉開掘費用の1割近くをご支援いただきました。全国の皆さんから応援いただき、とても有難かったです。

里村―クラウドファンディングのいいところは、みんなが気軽に応援できるところですよね。応援すると、完成したあとも関わりたいという気持ちになる。みんなの想いが集まって完成したというのが、とても素敵ですよね。

中澤―はい。サイクリングして、温泉に入って、家族連れや自転車好きの方もみんなで楽しんでいただきたいと思っています。閖上を起点としたサイクリングロードの紹介や発信も始めました。閖上のまちには自転車が走行できる通行帯があります。ここを起点に、かわまちてらす閖上や震災復興伝承館などをぐるっと巡っていただきたいですね。

里村―アメリカやイギリスでは、休みの日になると若い方もお年寄りの方も、公園でサイクリングを楽しむんです。試合で訪れた時にそんな方々を見て、日本にもこんな風景があったらと思ったんです。ここで自転車を楽しむ文化が広がればいいですね。

中澤―そうですね。私たちも、名取市や近隣地域のサイクリングロードの魅力をどんどん発信したいと思っています。


里村明衣子(さとむら めいこ)
1979年生まれ、新潟県出身。15歳でGAEA JAPANに入門し、プロデビュー。2005年にセンダイガールズプロレスリングが発足し、東日本大震災を機に選手兼代表取締役社長に就任。近年はボディビルダーの選手としても活躍。


中澤真哉(なかざわ しんや)
1983年生まれ、名取市出身。前職を経験後、名取市への想いを胸に2014年名取市役所入庁。2017年度まで震災復興部生活再建支援課で仮設住宅の被災者支援や公営住宅等への再建支援などに従事。2019年度より現職。