【いわたかれん復興フォトVOL.16】「塩竈の蕾」
皆さん、新年明けましておめでとうございます。
岩田華怜です。
今年も張り切って、東北の今を伝えていきたいと思いますので何卒、本年もよろしくお願い致します。
という事で新年最初に行ってきたのは、宮城県塩竈市。
「花薫る喫茶処 蕾」さんにお邪魔しました。
このお店のオーナーの羽生(はにゅう)さんは、実は耳の聞こえないパン職人。
耳が聞こえないという障がいを抱えていても、変わらずに社会に貢献できる。そういう姿を見せたいという熱い気持ちで活動していらっしゃいます。
取材は全て筆談でさせて頂いたのですが、とても気さくな方で、言葉がなくても心が通じているような気がしました。
羽生さんは以前、浦戸諸島に行ったときに、何か島の力になれないかと、2017年春に「浦戸の花物語プロジェクト」を立ち上げました。クラウドファンディングで資金を集め、今年2018年4月、塩竈市に念願のカフェをオープンしました。
このカフェは、スナックを改装して作られたらしく、羽生さんは、カウンターから店内全体が見渡せて、とてもやりやすいと仰っていました。
浦戸のハーブを使った天然酵母のスイーツやパンは、すべて羽生さんの手作り。心も体も温かくなる、素敵なカフェでした。
続いては、塩竈市津波防災センターへ。
2018年7月にオープンし、震災の記憶と教訓を映像やパネルで常設展示しています。(震災当日から1週間の塩竈市の様子や、沖合で10mの津波を正面から乗り越えた巡視船まつしま(震災当時)の映像など)
災害時には、住民や観光客の一時避難場所、離島である浦戸諸島の復旧の拠点となり、物資備蓄倉庫やシャワー室なども備えているそうです。
過去の経験を生かし、未来に備える。これが今の私たちに出来る唯一の対策だなと改めて感じました。
岩田華怜
仙台市出身の女優。