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復興取材レポート

【宮城発!元気と食の最新情報】気仙沼内湾商業施設活性化支援ライブ「more than paradise 」supported by TOTO ライブレポート

平成31年3月2日の夕刻。アンカーコーヒー内湾店に、優しいギターの音色が響きます。サウンドチェックが一段落着いた頃でしょうか。気仙沼を8年ぶりに訪れたポートオブノーツのギタリスト小島大介さんが、窓越しに写る海を見つめながら、こう呟きました。

「海の近くでライブができるなんて、あの時は想像もできなかった。今日、また気仙沼に来る事ができて本当に良かった。」窓の外に目を向けると、アンカーコーヒー専務の小野寺さんと、今回のツアーを快諾してくれたbud musicレーベルオーナーの番下さんが、海を見つめながら穏やかに談笑をしていました。

会場では、アンカーコーヒーのスタッフの皆さんが開演に向けて、着々と準備を進めてくれています。今回のライブは、昨年新たにオープンした内湾復興の牽引役となる商業施設「迎(ムカエル)」の活性化支援を目的に開催しました。

現在、施設では、アンカーコーヒー内湾店の他に、「ミナトノトウヤ」、「nine one(ナインワン)、「cafe RST(カフェレスト)」、「ランダーブルー」、「シャークス」など、飲食店やアパレルショップが入居。

気仙沼の次世代を担う若者をはじめ、復興支援で気仙沼を訪れ、町や人に魅了され移住してきた人も多く働いています。震災後、私が気仙沼で出会った町のキーマン達は、“ただ復興するだけではなく、これまで以上に良い街にしよう”という想いを持つ方々ばかりでした。震災から8年が経過し、徐々にではありますが、その想いが形となって現れてきている事を感じます。

午後8時、いよいよ8年ぶりとなるポートオブノーツのライブが始まりました。

2019.3/2 「more than paradise 」supported by TOTO セットリスト

1.sailing to your love 2.ほんの少し 3.夏風行きつく果て 4.one more bourbon
5.Unkown language 6.You gave me a love 7.つかのま8.僕の見た昨日9.愛の蜃気楼
10.トラヴェシア11.水蜜桃12.More Than Paradice 13. Complain Too Much
14.我が美しき故郷よ

お恥ずかしい話ですが、この時間の事を上手く書こうと思えば、思うほど、何度も原稿を書いては消し、書いては消しを繰り返してしまいます。前回、お二人が気仙沼を訪れた時、内湾地区はまだ津波被災の爪痕が痛いほどに残っていました。お二人が8年前に松岩中学校を慰問ライブで訪れた時は、ライブをする環境など何も整っていなかったし、自分達の曲も、ほぼ披露しなかった。

けど、今日はお二人の楽曲を聞きに、気仙沼の人たちが集まってくれている。県外からも観光を兼ねて、この場所を訪れてくれた人がいる。そんな中で、心を込めて畠山美由紀さん、小島大介さんが演奏してくれている。

この環境を取り戻す為に、震災からの8年の間、どれだけの方々が復興に尽力をしてきた事でしょう。まだ復興は半ばではあるのですが、その事を考えただけで胸がいっぱいになっておりました。

ライブが進んでゆくに連れ、この瞬間がもう少し長く続けばいいのに。という想いにもかられました。最後に演奏された、「我が美しき故郷よ」は畠山美由紀さんのソロの楽曲ですが、この曲を大介さんの演奏で聴けた時には、感無量の想いでした。

ライブ終了後、美由紀さんと大介さんがリラックスした表情で、お客さんと談笑している光景も、それはライブ会場ではありふれた光景ではあるのですが、とても尊い風景の様に思えました。美由紀さんと大介さんに、ライブを終えての感想をお伺いすると、

「こんな素晴らしいロケーションでライブを出来る事が、これまでの気仙沼にはなかった新たな場面なのだと思います。音楽に限らず、この場所から発信されていく様々な事柄は、若い人たちの力も集まっているし。日本に限らず世界に向けて、様々な形で届いてゆく可能性を大いに秘めているのではないかと感じました。」という感想を頂きました。

後日、美由紀さんは、自身のFMヨコハマの番組「Travelin’ Light」にて、次の日に開催されたソロライブと併せて、気仙沼の復興の様子をレポートしてくれました。

この場をお借りしまして、改めまして、ポートオブノーツのお2人、畠山美由紀さん、小島大介さんに深く感謝を申し上げます。この企画を実施するに至り、当日までご尽力頂きました アンカーコーヒー内湾店、小野寺専務をはじめとするクルーの皆様、アーティストマネージメント bud music, inc.の番下さんに厚く御礼を申し上げます。

そしてこのライブの運営は TOTO LTD.株式会社社員の皆さまの善意による積み立て基金「TOTO」グループ基金を活用させて頂いて実施いたしました。

TOTO株式会社社員の皆様に心よりの感謝と御礼を申し上げると共に、本プロジェクトのコーディネートをして頂いた みやぎ連携復興センター職員の皆様にも感謝と御礼を申し上げ、ライブレポートとさせて頂きます。

 

ないわんHP
https://www.kesennuma-naiwan.jp/

Port of Notes HP
http://portofnotes.com/

みやぎ連携復興センター
https://www.renpuku.org/

 

執筆者PROFILE
一般社団法人IKI ZEN 佐藤大樹