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復興取材レポート

【宮城発!元気と食の最新情報】途切れる事のない深い絆と共に、新たにオープンした気仙沼ならではの横丁

2011年11月25日にオープンした「復興屋台村 気仙沼横丁」。

気仙沼市の中では一番早くオープンした仮設商店街で、津波被害を受けた地域に飲食店街の賑わいを復活させようと奮闘してきました。6年間に及ぶ活動の中で「復興屋台村 気仙沼横丁」は地元の人達と、全国各地から駆け付けたボランティアや観光客を繋ぐ、交流の場として、なくてはならない存在となっていましたが、2017年3月20日に仮設商店街としての役割を終え、惜しまれながらも閉鎖しました。

あれから2年の歳月を経て、気仙沼市魚市場の向かいにオープンした商業施設が「気仙沼みしおね横丁」です。

施設内の各店舗は全てトレーラーハウスを活用。ウッドデッキを連絡路に店舗間を繋ぐユニークな造りで、他の商業施設にはない雰囲気が演出されています。

“いけてるバーも、メキシカンも、インドネシア料理も、沖縄料理も、ラーメンも、朝ごはんも、お風呂も、お祈り場所も、みんなあるのが「みしおね横丁」”をコンセプトに掲げ、遠洋漁船の漁師さんにも嬉しい銭湯や、市場の近くならではの、気仙沼に水揚げされた食材を朝定食で楽しめる食堂、イスラム教徒のためのモスクなどもあり、国際色も豊かにオープンから賑わいを見せています。

みしおね横丁には、一際目をひく、お洒落なバーがあります。お店の名前は「PRISM(プリズム)」。店主の小野寺雄志さんは、施設全体のテナント会の会長を務めており、「復興屋台村 気仙沼横丁」では立ち上げから閉鎖するまで、事務局長(運営の裏方)として気仙沼横丁を盛り立ててきました。

「みしおね横丁がオープンするまでの2年間は、本当に色々な出来事があり、万事が順調には進まなかったのですが、この場所でオープンする事ができました。」と、これまでの事を振り返りながら、雄志さんは穏やかな笑顔でお話しをしてくれました。

「気仙沼横丁が閉まる前から、全国各地と深い繋がりを持つ事ができた“横丁の文化”を、気仙沼に残す方法を考えていました。気仙沼横丁の時は、文字どおりに飲食店が密集していたので、お店のハシゴが楽しめたんです。お店をハシゴしていくうちに、地元のお客さんも、全国から来た観光客やボランティア同士も、自然と顔見知りになって、どんどん仲良くなっていく。ただの飲食店街ではなく、交流の場として大きな役割を果たしてきたのだと思います。だからこそ、震災以降に横丁で生まれた繋がりを仮設商店街の閉鎖で終わらせたくなかった。」

「みしおね横丁がオープンした事で、気仙沼横丁を訪れてくれていた全国各地のお客さんが、また気仙沼に訪れてくれる機会が増えたと感じています。また、気仙沼横丁の時から交流があった広島県福山市の飲食店主の皆さんからご寄付を頂いたりと、使い古された言葉かもしれませんが深い“絆”を感じられずにはいられないですよね。

あとは、カツオ船の船員さん達が、お昼から飲みにきてくれたりもして(笑)。港の前だから本当に色々と便利になった!と嬉しい言葉を頂いたり。横丁に来て、お店をハシゴしてお昼から夜中の閉店時間まで飲んでいかれる人もいて(笑)。」

雄志さんのバーテンダー歴は30年以上。お店では好みに応じたカクテルも作ってくれます。

「バーという営業形態ではあるので、使える食材には限りがあるのですが、フルーツは気仙沼の農家さんの果物を使ったり、地酒を使用したカクテルを考案したり、気仙沼の食の魅力を1杯の中で伝えていきたいですね。

あとは、観光客の皆さんには地元のネットワークがあるからこそ教えられる、ガイドブックには載っていない観光情報とかも教えてあげたい。それが気仙沼横丁の時から続く、おもてなしのスタイルなのかな。」

新たなコンセプトと「復興屋台村 気仙沼横丁」のDNAが融合したスタイルの「気仙沼みしおね横丁」。気仙沼市を訪れた際には、ぜひお立ち寄りください!

 

気仙沼みしおね横丁
〒988-0037 宮城県 気仙沼市魚市場前4-5
https://www.facebook.com/kesennuma.mishioneyokocho/

PRISM(プリズム)
〒988-0037 宮城県気仙沼市魚市場前4-5 みしおね横丁内

 

 

執筆者PROFILE
一般社団法人IKI ZEN 佐藤大樹