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宮城県
復興取材レポート

<特集> 宮城の底力は「おとりよせ」にある
CASE1 山内鮮魚店 「鯖の冷燻」(さばのれいくん)

新型コロナウイルス感染症の流行で、この春、私たちは外出の自粛を余儀なくされました。
そんな時、暮らしを彩ってくれるのが「食」です。
宮城の山海の恵みと、人々の努力が生み出した一品で、
東日本大震災の被災地の今に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

CASE1
山内鮮魚店 「鯖の冷燻」(さばのれいくん)

加熱しない燻製でしっとり生食感。ハーブが効いて洋風のメニューにも合う。

調査も開発も決して妥協しない。
南三陸の新しい鯖スモーク。

加熱しない燻製で生ハムのような食感に。 

2019年3月に商品開発部を立ち上げた山内鮮魚店。第1号のオリジナル商品である「鯖の冷燻」に今、人気が集まっています。

「他店であまり扱っておらず、当店の既存商品『生風スモークサーモン』が好評であることから、通常の加熱する燻製ではなく冷やした煙で燻製する『冷燻』を選びました。加熱しないため生ハムのようなしっとり感で、りんごスライスをレモン汁であえたものと一緒に食べるとおいしいです。サンドイッチにも合いますよ」と教えてくれたのは、商品開発部設立に奔走した山内淳平さん。

燻製前の味付けで浸すソミュール液の配合は、30回もの試作の末に決定しました。ハーブ7種類をはじめ野菜や昆布のだしを組み合わせ、水分量への影響も計算。旨みと脂の甘さを引き立て、青魚のクセを消す絶妙なバランスです。

「マーケティングを徹底し、市場調査や試食で企業、消費者の方にいただいた声と、社内各部署から集まった開発部員の熱心な意見交換で作り上げました。営業、通信販売、デザインや鮮魚の取扱いなどそれぞれのノウハウを活かせるクリエイティブな仕事で士気も上がっています。2020年1月、宮城県水産加工品品評会で県議会議長賞を受賞したときは感無量でした」。

2019年に始動した商品開発部。定期的な意見交換でアイデアを磨いている。

全国各地の「被災地」のモデルケースになりたい。

現在は復旧を終え、企業としての強みを追求する段階だと山内さんはいいます。

「私たちが社会で生き抜く努力をすることで、全国の被災地に『こんなに飛躍できるんだ』という姿を見せたい。商品開発部の今期の目標は、ニーズを今一度分析して既存商品をアップデートすることです。『常にお客様目線であれ』を体現し続けたいと思います」。

丹精込めて開発した鯖の冷燻。宮城県水産加工品品評会でも高い評価を得た。


株式会社ヤマウチ 取締役
山内淳平さん

地元である南三陸にUターン。自社の復興・創生インターン参加に際し、社員のやりがい創出と学生の受け入れに注力、商品開発部立ち上げを主導した。「ふるさとのめぐみを大切に」という理念を大事にしながら、新しいことへの挑戦に日々取り組んでいる。

山内鮮魚店 「鯖の冷燻」(さばのれいくん)
内容量:65g(スライス)、120g(フィレ)
価格:540円(65gスライス)、680円(120gフィレ)(税込)
販売先:山内鮮魚店
問:0226-46-4976
https://www.yamauchi-f.com/fs/yamauchi/c/smoke?sort=07