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宮城県
復興取材レポート

【唐桑探訪】
新生Rakeさんと歩く、動き出した唐桑の地。

>>「NOW IS.対談 Rakeさん×唐桑御殿つなかん 菅野一代さん」の記事はこちら。

唐桑町観光協会の千葉光広さんと。千葉さんは生まれも育ちも唐桑。「オルレのコースは千葉さんの庭ですね」とRakeさん。

戻ってきた。
思い出の地、気仙沼。

「やあ、いい言葉たくさんもらいました!」

対談を終えたRakeさんは、感極まったようにそう言いました。
「一代さんの飾らない言葉で、唐桑の現状や一代さん自身の大変な想いをリアルに感じることができました。どんどん時代も状況も変わっていく中で、はっきりとした未来が見えなくても、みんなチャレンジし続けているんだな、と。一代さんは、縁があって、環境があって、そのなかで頑張って今がある。僕もそうありたいと思いました」。

「唐桑御殿つなかん」で女将の菅野一代さんと。床の間には、全国からプレゼントされた品々があちこちに。

Rakeさんは、ミュージシャン時代の2014年、被災地応援ツアーの初日で気仙沼を訪れています。
「あの時、必ずまた戻ってきたいと思っていたので、来られてよかった。しかもこんないい天気の日に!」。
雲ひとつない空とは、まさにこのこと。真っ青な空に、満開の桜が映えるあたたかな日です。

一代さんの振る大漁旗に見送られて「唐桑御殿つなかん」をあとにした一行は昨年オープンした「オルレ」のコースへと向かいました。
「オルレ」とは、韓国・済州島で始まったトレッキングコースの名称です。
宮城県でも2018年10月に「奥松島コース」と「気仙沼・唐桑コース」がオープンしました。

Rakeさんも「登山やトレッキングが趣味なので、オルレのコースはぜひ歩いてみたかった。楽しみです」と意気揚々。

唐桑の文化と生活を、間近で感じる「オルレ」。

「気仙沼・唐桑コースは、海辺も歩けば山も歩くルートです。リアス海岸ならではの雄々しい姿を楽しんでほしいと思っています」と話すのは、ガイドの千葉光広さん。

唐桑の海岸は、夏になると奇岩の間を縫うようにニッコウキスゲやハマギクの可憐な花が咲きます。

「オルレは、地域の人が使っていた古い生活道路や、山や海岸沿いの道をルートに設定しています。アスファルトの道が少なく、唐桑の文化や独自の景観を楽しみながら歩けますよ」。

実際に、民家と畑の間にある木々のトンネルのような道を歩いたり、かつて隠れキリシタンの里だったと思われる場所を抜けたり。

近所の子どもたちに「なんで侍が歩いているの」と声を掛けられながら、のんびり歩きます。

海沿いの道では、透明感のある海を横目で眺めながらちょっとした山道を抜けます。

景勝地や展望スポットでは、「ここにもう一度撮影に来たいな!」とRakeさん。
「SAMURAI JAPAN PROJECT」のインスタグラムで世界に発信したい場所を見つけたようでした。

オルレのコースには、地元の小学生がつくった可愛い看板もあります。

「オープンしたばかりですが、台湾や韓国、中国などの外国の方も多く訪れています。これからもっと増えるのでは、と期待しています」と千葉さんは話してくれました。

「震災があったから、人の出入りが増えたというのはあるのかもしれないですね」とRakeさん。
「人が来れば、文化も価値観も混ざり合う。唐桑の魅力や良さを世界に発信するとともに、混ざり合い、つなげる手伝いが自分にもできたらいいと思っています」。

【ここに注目! NOW IS EYE’S】

気仙沼・唐桑コースには、東日本大震災の津波で、海底から打ち上げられた巨大な「津波石」があります。大きいもので直径6m、重さ150t!小さな入り江を巨大な石がふさいでしまっています。

Rake
宮城県仙台市出身のシンガーソングライター。2011年3月にリリースした『100万回の「I love you」』がヒット。2015年にミュージシャンとしての活動を休止し、舞台などエンターテインメントを学ぶ。2019年に「SAMURAI JAPAN PROJECT」の一員として、インスタグラマーデビューした。