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宮城県
復興取材レポート

宮城から、ありがとう。
SUPPORT FILE No.3「サンフレッシュ 小泉農園」

全国各地、世界各国から寄せられた、たくさんの支援。
宮城の復興は、そんな数多の想いで成し遂げられています。

SUPPORT FILE No.3
「サンフレッシュ 小泉農園」

From 三菱商事復興支援財団など To 気仙沼市

「目指しているのは『持続可能な農業』それだけ」。そう話すのは、サンフレッシュ小泉農園の代表取締役、今野圭市さんです。
サンフレッシュ小泉農園は、サーフスポットとして知られる気仙沼市小泉海岸のすぐそば。約4haの敷地に2haのトマト養液栽培のハウスが建つさまは圧巻です。約4万3千株のトマトの苗木を栽培し、年間約600tを出荷。

2haのハウス。太陽光発電も備えています。

植物育成診断システム、養液供給装置、植物の育成を促す炭酸ガス発生設備など最新鋭の装置を多数導入。

代表取締役の今野圭市さん。

十数年前、建設会社を経営していた今野さんは、農業への異業種転換を図り、福島県いわき市でトマトの大規模ハウス栽培農家を見学。大規模園芸には、地域の未来があると感じました。

当時の小泉地区は、小規模農家が点在し、今野さんの実家も含めてほとんどが兼業農家。大規模園芸で採算性を確保し、雇用創出や担い手育成によって、小泉地区の農業を後世に引き継いでいきたいと、18名の地権者に借地の相談をしましたが、全く相手にされませんでした。

そんな時に起きた東日本大震災。小泉地区一帯は津波で大きな被害を受けました。

農業復興のため、再び地権者に借地の相談をした今野さん。「農具はもちろん、長靴すら流されて何もなくなり、もう農業はやらないから好きに使ってくれと同意してくれました」。

2015年、サンフレッシュ小泉農園を設立し、東日本大震災農業生産対策交付金のほか、気仙沼信用金庫などからの融資や、三菱商事復興支援財団の出資金などを活用して施設を整備し、2016年9月にトマトの生産を開始。震災で農業の継続を断念した農家20人を含む34人の従業員を雇用しています。さらに、国際認証「グローバルGAP認証※」を取得するなど、様々な取組を続けています。

※グローバルGAP認証:食品安全、労働環境、環境保全に配慮した「持続的な生産活動」を実践する優良企業に与えられる国際認証

トマトが波に乗って売れてほしいと「波乗りトマト・とまたん」という名称とキャラクターをつくりました。

従業員はトイレに行くまでに5回も靴を履き替えるなど、衛生管理を徹底。

地元児童に収穫体験を行った際のお礼状。医療従事者へのトマト寄贈などCSRにも力を入れています。