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宮城県
復興取材レポート

【石巻 牡鹿半島 探訪】
宮城の良さを東京に持って帰ってもっと発信したい。

>>「NOW IS.対談 in 石巻 牡鹿 Hey! Say! JUMP 八乙女光さん × 一般社団法人鮎川まちづくり協会代表理事 齋藤富嗣さん」はこちら

「やまのゐ」で犬塚さん一家と、ご近所の方々と。

小さな浜に人が集まるあたたかい牡鹿半島。

対談をした「おしかホエールタウン」の周辺は、まだまだ整備が進みます。

「さっき八乙女さんが写真を撮った船、甲板まで登れるようにする予定なんですよ」と齋藤さん。
「船」とは、今号の表紙で背景に写っている「第十六利丸」のこと。捕鯨の歴史を伝える場として、鮎川港に展示されています。「わ、次は登ってみたい!」と八乙女さん。

対談のあとは施設をぐるり。鯨の歯で工芸品を作っている「千々松(ちぢまつ)商店」では、クジラの髭や歯を触らせてもらい、興奮気味な八乙女さん。店主から「120年生きるとも言われるクジラの歯は、縁起物、魔よけなんです。歯の断面が年輪のようになっていて、ハンコにするときれいですよ」と説明を受け、「いつか実印をつくってみたい」と八乙女さん。

おみやげ品を売る「くじら家」では、中学生がパッケージをデザインしたクジラ肉の缶詰を試食し、「おいしい!」と声を上げていました。

「千々松商店」で、クジラの歯でつくられたストラップをプレゼントされた八乙女さん。


 

ホエールタウンでは、ワカメやホヤなどの特産品も。「ホヤ!これ、みんなに食べてほしいな」。

リアス式海岸が続く牡鹿半島は、鮎川浜のような小さな浜が点在します。
次に訪れたのは荻浜。一般社団法人おしかリンク代表の犬塚恵介さんが運営する「やまのゐ」を訪問しました。

「やまのゐ」は、古民家を改修したコミュニティスペース。
「東京の大学生が訪れて、改装してくれています」とニコニコ話す犬塚さんは、震災後に愛知から牡鹿に移住。今は2人のお子さんと夫婦で暮らしています。

「牡鹿半島は若い人が少ない。でも、人口が少ないから、私たちのほかにあと2〜3世帯若い家族が暮らすようになったらそれで若返るんです。だから『やまのゐ』のような場所をつくることで、大学生が牡鹿半島の人たちと交流する機会をつくれたらな、と。東京に住む大学生がいつも牡鹿半島のことを思ってくれていたら、交流や移住につながるんじゃないかなと思っています」。

「やまのゐ」にて。牡鹿の人口について、まちの課題などを真剣なまなざしで聞く八乙女さん。

ここには不思議といつも人が集まるんですよ、という犬塚さんの言葉の通り、取材中も近所の方々がやってきます。

「これ、とれたばかりだから」と近所のお母さんからワカメを受け取った八乙女さん。「まだ磯の香りがする!ワカメ、しゃぶしゃぶで食べるんですか?すごい、やってみよう!」。

「犬塚さんの話、響きました。東京から宮城のことを想い、宮城では東京の技術や人を受け入れる。そういう相乗効果は、なんだかすごくあたたかく感じます。観光で遊びに来るのもいいけど、宮城のゆっくり流れる時間とか季節感とか、地元感みたいなのを感じてほしい。僕は宮城の想いを東京に持って帰って、みんなに伝える活動をしていきたいなと、今日とっても強く思いました」。

「やまのゐ」の林の奥、海を見下ろす場所に大学生たちが建てた展望台。

【ここに注目! NOW IS.EYE’S】

荻浜を見下ろす丘の上にある「やまのゐ」。古民家を改修し、土間や囲炉裏、星を眺める展望台など人が集う空間をつくっています。「学生たちと一緒に、ちょっとずつ開拓していきたい」と犬塚さん。


八乙女 光(やおとめ ひかる)
1990年生まれ、仙台市出身。アイドルグループHey! Say! JUMPメンバー。2018年~2019年にはHey! Say! JUMPとして宮城県の観光キャンペーンのキャラクターを務めた。2020年東京五輪の聖火ランナーとして宮城県内を走る。