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宮城県
復興取材レポート

【名取・仙台 探訪】
東北人として、発信したい。復興のまちの、このパワー!

>>「NOW IS.対談 黒羽麻璃央さん×株式会社かわまちてらす閖上 佐藤智明さん」の記事はこちら

「しらす丼、赤貝丼、夏はアナゴ丼でしょう…」と名物をあげる佐藤智明さん(右)に「うわ最高!」と頬をほころばす黒羽さん。

インドア派黒羽さんの
アウトドアな一日。

「あー!地元って感じするなぁ!」。
黒羽麻璃央さんは名取川の土手に立ち、大きく伸びをしました。
「ぼくにとって宮城は『帰る』って言葉を使える貴重な場所。空気が肌になじむんです」。

佐藤智明さんと対談した「かわまちてらす閖上」では、エネルギッシュな人たちにも出会いました。
「これ!食べていがいん!(食べていきなさい)」と威勢のいい方言で呼び止めるお母さんたちに、「関西のおばちゃんみたい!東北の人ってこんなにパワフルでしたっけ」と満面の笑みの黒羽さん。「何度も来たくなりますね。今度は食べ歩きしたいな」。

地元蒲鉾店名物の「かまぼこせんべい」。顔より大きい、このインパクト!

次に訪れたのは、同じく名取市閖上地区にある「みちのく潮風トレイル 名取トレイルセンター」。

「みちのく潮風トレイル」は、環境省が整備した青森・岩手・宮城・福島の太平洋側の道を結ぶ日本有数のロングトレイル。「名取トレイルセンター」はその中心拠点となる施設で、2019年4月19日にオープンしたばかり。

「日本では馴染みが薄いロングトレイルですが、海外にはたくさんのファンがいるんです」と話してくれたのはトレイルセンター事務局の板橋真美さん。
「みちのく潮風トレイルは全長1000㎞。1カ月半~2カ月かけて歩くんです」。

「1000㎞!」と驚く黒羽さん。
「すごい道のり!人生観が変わるだろうなぁ。生きなおしの時間のような」。

そうですね、とうなずく板橋さん。「みなさん、震災のことを心に留めながら歩いてくださっています。東北は人がいいよね、とリピートしてくれる方もいましたよ」。

黒羽さんは「それ、東北人としてうれしい!」と笑顔。
「僕はインドア派ですが、チャレンジしてみたいと思いました」。

ハイカーの装備も展示されている「名取トレイルセンター」。

夕暮れが近づくころ、最後に訪れたのは、仙台市の「海岸公園馬術場」。
ここには津波で流されながらも生き抜いたキャンディという馬がいます。

所長の木幡良彦さんは「厩舎から流され、生き残った36頭のうちの1頭です。津波の次の日から、腰までヘドロにつかりながら捜索しました。松の木の隙間に挟まっていたり、胸まで泥に埋まっていた馬もいました」と話します。

黒羽さんは、今年14歳になるキャンディにおそるおそる触れ「迫力があるなぁ」とつぶやきます。

「津波の時どんな思いをしたのかな…。頑張って生きろよと言われた気がします」。

馬術場は震災から7年経過した2018年7月に再開しました。
「引馬や餌やり体験もできます。いろいろな人が馬に触れる機会がつくれたら」と木幡さんは話します。

「どのスポットからも、パワーを感じました」と黒羽さんは一日を振り返ります。
「震災を経験した人間として、このパワーを発信していきたい。とにかく宮城に来たら感じられると思います!3日くらい休みをとって、ぜひ、あちこち歩いてみてください」。

【ここに注目! NOW IS.EYE’S】

「名取トレイルセンター」には、「みちのく潮風トレイル」に関わる情報発信のほか、シャワー室なども完備。ダイナミックな景色と変化に富んだ道のりを楽しみに、国内外から多くのハイカーが訪れています

 


黒羽麻璃央(くろば まりお)
1993年生まれ仙台市出身。第23回 ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト準グランプリ受賞後、ミュージカル『テニスの王子様 』、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズなどに出演し、俳優として活躍。2019年にみやぎ絆大使に就任。