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宮城県
復興取材レポート

【南三陸 探訪】
日本の最先端を行く 南三陸の「好循環」。

>>「NOW IS.対談 in 南三陸 冨永愛さん × 宮城県漁業協同組合 戸倉出張所 後藤清広さん」の記事はこちら

さとうみファームの金藤克也さんと。

環境を意識することで
新たな産業が生まれる。

「今、地球は人口や環境など、さまざまな問題を抱えています。みんな何かしないと、と感じてはいても、なかなか一歩を踏み出せないでいるんです。だからこそ、戸倉の経験は、世界に発信する価値があると思います」。WFPのオフィシャルサポーター、ジョイセフのアンバサダーとして、国内各所、及び世界各地を訪問している冨永さん。「東北は、今も世界中が注目している場所です。本当に辛いことが起こったのに、以前よりも良くすることができたというのは、みんなが励まされることだと思いました」。

戸倉地区の牡蠣。ふくよかでトロリとした身は、「みやぎのタカラ」でご覧ください。

南三陸町は、海もあれば山もあります。次に訪れたのは、海を見下ろす場所にある「さとうみファーム」。ワカメの茎を飼料にした「わかめ羊」を飼育するとともに、羊毛体験やシーカヤック体験などを行っている牧場です。

小高い丘の上にある「さとうみファーム」には、人懐っこい羊たちがいます。

「羊にワカメを食べさせる発想はどうして生まれたんですか?」と冨永さん。

代表理事の金藤克也さんは「偶然だったんです」と笑います。
「南三陸で羊を飼おうと思ったのは、子どもたちの遊び場として使ってもらえると思ったからです。さらに、どうせだったら羊をブランド化して、南三陸の名産にしようと思いました。そんな時、漁師さんから、ワカメやメカブを収穫したあとの茎が余って大変だ、という話を聞きました。羊の肉はミネラル分があるとおいしくなると知っていたので、ワカメはいいんじゃないかな、と。実際食べさせたら、すごくいい肉になったんです。料理人の方に好評をいただいていて、今はほとんど東京のレストランに出荷しています」。

「私、ラム肉が大好きで。東京で見かけたら食べてみたい」と冨永さん。
「やわらかくておいしいんです」と金藤さん。
「ワカメの茎は廃棄量が多くて、環境に負荷をかけていました。それを陸上で処理することで、海を守ることにもなる。それに、わかめ羊の需要が増えることで、新たな産業が生まれ、雇用や交流人口も増えています」。

冨永さんは感心したように「好循環ですよね」とうなずきます。

糸紡ぎにも挑戦!「力の入れ具合が難しい」と苦戦していました。

「今日はとても感動しました」と冨永さんは一日を振り返ります。
「今、東北の被災地は日本の最先端を行っていると思います。日本の希望ですよね。災害があった場所の再生、復興の仕方として、すごく力強くて、説得力があるメッセージだと思いました」。
熱を帯びた目でそう話します。

「一人ひとりの復興が、ものすごいスピードで進んでいる。想像以上にパワフルでした!いろいろな挑戦が始まっていて、目が離せない。こういう取り組みが宮城にあると、私自身も伝えていきたいと感じました」。

【ここに注目! NOW IS.EYE’S】

南三陸の「共生」をテーマにした体験メニューを用意するさとうみファーム。命の大切さを考える羊肉バーベキューや手作りワークショップのほか、海の魅力を感じるシーカヤック体験も人気です。
 


冨永愛(とみなが あい)
神奈川県出身。17歳でNYコレクションにデビューし、世界の第一線でスーパーモデルとして活躍。チャリティや社会貢献活動にも多数参加。WFP国連世界食糧計画のオフィシャルサポーター、国際協力NGO ジョイセフ (公益財団法人)のアンバサダー。2019年5月、消費者庁エシカルライフスタイルSDGsアンバサダー就任。