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河北新報による復興に関する記事

東日本大震災/消えた家、言葉失う/名取・閖上

※下記記事は2011年3月15日に河北新報朝刊に掲載された記事です。掲載している数値などについては、現在の数値と異なる可能性があります。

津波で壊滅的な被害を受けた名取市閖上地区は14日、海水がすっかり引き、避難所に逃れていた被災者たちが自宅の状況を確認しようと次々と現地に入った。
日和橋から閖上中に向かう途中、何人かの被災者に出会った。
「避難先で頑張っている5歳の息子におもちゃの一つでも(持ち帰ろう)と思って来たが…」。会社員原谷徹さん(42)は跡形もない自宅の敷地を前に悲嘆に暮れた。
がれきの山になってしまった自宅を目の当たりにし、会社員曽我春香さん(40)は顔を真っ赤にして泣き伏した。「覚悟はして来たのだけれど、言葉もない」と顔を手で覆った。
自転車に乗った男性が、知人らしい女性と泣きながら話をしている声が聞こえた。「行方が分からない娘の座布団が、浮いてたんだ」(佐久間緑)

 

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津波で倒壊した自宅跡を不安な表情で見つめる住民=14日午前7時50分ごろ、名取市閖上