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復興取材レポート

【NOWIS.復興インタビュー】東松島市「キボッチャ」 後編

前回に引き続き、KIBOTCHAの施設を代表取締役の三井紀代子さんに案内していただきました。
もともと野蒜小学校だった建物が、どんな風に活用されているのか、お伝えしていきます。

1F・レストランと公衆浴場
1Fには公衆浴場とレストランが。
こちらは浴場。宿泊客はもちろん、一般の来訪者も気軽に利用できる浴場です。温かみのある、木をふんだんに使ったつくりで、木のいい香りが立ち込めていました。

「温泉だったらもっといい、という声も伺っています。まず、掘らないとはじまりませんね(笑)」と三井さん。



レストランでは、定番料理から、東松島ならではの海の幸まで楽しめます。地域の方のコミュニティスペースとしても機能しており、食事時はにぎやか。


2F・防災学習スペース

ブルーインパルスの母基地である航空自衛隊松島基地の滑走路をイメージした廊下を渡って、遊び場へ行ってみましょう。

こちらは子どもが体を使って防災について学べる遊具のスペースです。
町・海・山をイメージしたスペースにはそれぞれ狙いが。例えば、山であれば「災害の時は高台へ避難」「救助のヘリが来たら、ロープにしっかり捕まって」といったメッセージをこめた造りとなっています。


学習スペースへ移動すると、ロープや手づくり担架など、実践形式で防災を学べるコーナーが。縄を使ったロープワークは、津波や川で溺れた時などに役立ちますし、ゲーム形式でほふく前進や手づくり担架についても学べます。

夏には外のプールで、着衣泳法の講座もあります。
さらに、学習したことをビンゴやクイズの形式でテストする「子ども防災検定」も実施しています。

伝承館のようなコーナーも設けられています。震災後、町の人から残しておいてほしい、という声のあった時計や実際に学校で使われていた黒板が展示されています。

シアタールームでは、東松島市の美しい自然を中心に一部東日本大震災の映像も交え、命の大切さを伝えるドキュメンタリーを、パノラマスクリーンで放映しています。

「遊具で遊んで、汗だくになった子どもたちが、シアタールームに飛び込んで、座ってじっと映像を見ていることもあるんですよ」と三井さん。

3F・宿泊部屋
3Fは宿泊用の客室となっています。2人部屋から8人部屋まで揃っており、子どもには二段ベットの8人部屋が人気です。


今後について

「今後も、東松島市でKIBOTCHAの土台づくりをしっかりとやっていきたいですね」という三井さん。

今後、KIBOTCHAでやっていきたい取り組みなどはありますか、と訊ねると「イルミネーションをやってみたいんです。『祈り』をーマに天へと届くような、光や音のアートが、皆さんの安らぎになったら素敵ですよね。やってみたいこと、実はたくさんあるんです!」と意気込んで語ってくださいました。

KIBOTCHAから溢れる祈りと希望の光が楽しみです。これから、防災の楽しいワークショップも充実していく予定です。ぜひ足を運んでみてください。

 

~プロフィール~

三井紀代子(みい・きよこ)
貴凛庁 株式会社代表取締役。
平成30年7月にKIBOTCHAをグランドオープン。

 

 

執筆・ライター 昆野沙耶