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復興取材レポート

頑張る人と変わらない景色。葉加瀬マイさん、袴田彩会さん姉妹と仙台市沿岸部へ

          

被災地に足を運んで「今」を見てほしい

震災前、仙台市の沿岸は30万本の松林に覆われ、海風や高潮から街が守られてきました。現在は、残った松の黒い影がぽつぽつと歯抜けのように立つだけです。

冷たい風が吹く冬の日、タレントの葉加瀬マイさんとTBC東北放送アナウンサー袴田彩会さんが仙台市を訪れました。二人は姉妹。

「妹が宮城でアナウンサーになってから、東北がぐっと身近になりました。それまでは被災地のことはピンと来ていなかった」と葉加瀬さん。

袴田さんも「たしかに。東京の友人に宮城のことを話すと、もう復興してるんでしょ、と言われます」とうなずきます。「だから、宮城に行くよって言われたら、私、必ず『海の方へ行ってみてね』って言うようにしてるんです。ここに来たら、感じることが必ずあると思うので」。

復興を支える人 当時を伝える小学校 最初に訪れたのは、ブランドねぎ「仙台井土ねぎ」を作る井土生産組合。ミネラル豊富な水の恵みと土の改良で、糖度16度にもなるネギを生み出しました。サンドウィッチマンと一緒に番組で訪れ、すっかりネギのファンになった袴田さんは「オリーブオイルで焼いただけでおいしいんです!」。

組合の代表鈴木保則さんは「震災後、農業のプロ15人が集まって知恵を集約した。おかげで土もだんだん良くなり、買っていただける方も増えました」と話します。独自で開発した「井土ねぎだれ」も「おいしい!買う!」と袴田さん。

次は「震災遺構仙台市立荒浜小学校」を訪れました。当時の姿を残す薄暗い空間。津波直後のがれきに覆われた教室の写真を目にし、二人は言葉少なに語ります。

震災遺構仙台市立荒浜小学校 この校舎を4.2mの津波が襲いました。今も津波の跡を壁に見ることができます。

「こんな辛いことが、同じ日本で起きたんだよね」と葉加瀬さん。袴田さんは「井土生産組合みたいに頑張っている人たちのところから、すぐのところに、こういう遺構がある。両方知ってほしいし、忘れちゃいけないと思います」。

荒浜小学校の黒板には、卒業生や地元の方、見学者などが寄せたメッセージが今も残されています。

最後に訪れたキリンビール仙台工場では、県内各地の復興の様子を情報発信するプロジェクトを2015年から行っています。この日は南三陸町の特集。二人はキリンビアポート仙台で、名産のホヤやタコを使った料理を味わいました。

キリンビール仙台工場の売店にて 南三陸町で生産している「タコのアヒージョ」に「おいしそう!」と声を上げる葉加瀬さん。

 

葉加瀬さんは「ボリュームたっぷりで、タコもぷりぷりです」と笑顔。さっそくSNSで料理の写真を発信。

南三陸町の特産品を使った料理 タコや名産の野菜が入り、ボリューム満点。3月まで提供予定。

「食べて応援というのはとってもいい方法だと思います。こんなにおいしいものがあるんだから。みんなに今日見たことを伝えて、東北を感じてもらえたらと思います」。(文責・沼田佐和子)

 


葉加瀬マイ

静岡県出身。タレント。2012年にデビュー後、週刊誌のグラビアページや「サンデージャポン」などのバラエティ番組で人気を博し、ドラマ、映画などに活動の幅を広げる。

袴田彩会
静岡県出身。TBC東北放送アナウンサー。2013年に入社後、朝の情報番組『ウォッチンみやぎ』や、宮城県各地をサンドウィッチマンとともに歩く『サンドのぼんやり〜ぬTV』などにレギュラー出演。