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宮城県
復興取材レポート

被災体験を防災の力にする 震災語り部の会ワッタリ

町の約48%が浸水し、306名もの尊い命が失われた亘理町。その記憶を未来につなぐため、震災の翌年、平成24年から活動を続ける語り部グループが「震災語り部の会ワッタリ」です。

ガイドツアーは追悼の記念碑からスタート。「私の家も流されました。助かったのは、運が良かっただけなんです」。

ガイドツアーは追悼の記念碑からスタート。「私の家も流されました。助かったのは、運が良かっただけなんです」。

「私自身もそうだったのですが、亘理の人はここに津波が来るなんて想像もしていなかったんです」と会長の菊池敏夫さんは話します。遠浅の海が津波の威力を消すので、大きな津波は来ないと、町の人々は信じていました。「でもそれは思い込み。実は400 年ほど前にも、今回と同じ規模の津波が起きているんです。けれども、その経験は語り継がれてこなかった。だから、私たちは、語り継がないといけないんです」。

ワッタリの皆さん。最近多いのは、小学生や中学生の視察。「真剣な表情が、活動を継続するモチベーションになっています」。

ワッタリの皆さん。最近多いのは、小学生や中学生の視察。「真剣な表情が、活動を継続するモチベーションになっています」。

はじめは、涙をこらえきれず、言葉に詰まってしまうこともあったと言います。 語りの質をメンバーで担保できるようシナリオやパネルを手作りしました。これまで案内したのは1万3千人以上に及びます。「会の平均年齢は現在70歳に迫っています。若い方を誘って、これからも長く語り継いでいきたいと思っています」。

亘理町立荒浜中学校は、地域住民の意見を取り入れて、高床式の建物に建て替えられました。

亘理町立荒浜中学校は、地域住民の意見を取り入れて、高床式の建物に建て替えられました。

このレポートは震災復興を伝えるため制作したパネルから抜粋したものです。パネルは貸し出しも行っております。詳しくは「「震災復興パネル2016」の貸し出しを実施しています」のページをご覧ください。