みやぎ復興情報ポータルサイト
宮城県
復興取材レポート

【宮城発!元気と食の最新情報】郷土への想いがこもった“宮城の食”のセレクトショップ

日本三景の一つに数えられ、年間で約300万人以上の観光客が訪れる松島町。

観光のメインストリートである国道45号線沿いに、2014年2月のオープン以来、食に関心の高い観光客を中心に注目を集める、宮城の食のセレクトショップがあります。

お店の名前は「M Pantry(エムパントリー)」。

店名の頭文字の“M”は、「松島」と「宮城」を意味する“M”。
食の貯蔵庫を意味するPantry。その単語を足して、宮城・松島の食の貯蔵庫のようなお店にしようと名付けました。
暖簾のターコイズブルーは、宮城の海と山の色を足して割った色で宮城の自然の恵みが表現されています。

このショップを切り盛りしているのは、鈴木幸太郎さん、貴子(あつこ)さんご夫妻。
2人で県内をくまなく歩き、自分達が美味しいと感じた商品だけをセレクト。
店内には、宮城県産の食品や調味料、お酒やギフトセットなど、丁寧に選びぬいた商品が並びます。

「震災時は松島町外の企業に勤めていました。ゆくゆくは自分でお店をやりたいと思っていたのですが、被災した町のために、何かこのタイミングで自分が貢献できる事はないか?と考えました。それが起業のきっかけとなり、このお店を始めました。」と、お話しをしてくれたのは、オーナーの鈴木幸太郎さん。

幸太郎さんは、昨年開催された「Reborn-Art Festival 2017」の企画の1つである「RAF Matsushima」の実行委員長としても活躍しました。

お店をオープンする際に、幸太郎さんは松島の観光地の満足度を調査したアンケート資料を調べました。

その時に、観光客から松島の不満を耳にします。
そして、意見を元に開発したのが、お店のオリジナル商品「カキとコメと」でした。

「カキとコメと」は牡蠣の旨味を凝縮し、パリパリの食感に焼き上げた牡蠣せんべい。

宮城県産の牡蠣と宮城県産のひとめぼれの米粉を使用し、プリプリの牡蠣をだんご状にした米粉にのせて、高温プレス機で焼き上げます。

「アンケートに書かれていたのは、他の有名観光地に比べ松島町の満足度が非常に低かったこと。主な不満は“ご当地の食に対する不満”と“お土産品に対する不満”がありました。

観光客の皆さんはご当地に対する食の欲求が高いと感じました。どこにでも売っている物ではなく、“ご当地の食”を感じられる宮城・松島らしい食品、そして“ほかにない商品”を販売しようと思いました。

そこで、宮城の特産品の牡蠣とお米を使って“牡蠣のおせんべい”を作ろうと思い商品開発しました。“宮城の食”を感じられ、松島を散策しながらも、手軽に食べて頂ければと思っています。

また、季節感も感じて欲しいと思い、冬はゆずと曲がりねぎ、夏はバジルとみょうが、秋はかぼちゃを入れた「季節のカキとコメと」も開発しました。牡蠣以外の素材も、もちろん県内産のものにこだわっています。バジルは蔵王町のもの、ゆずは角田市の親戚の農家の物を使用しています。」

また、石巻市の「珈琲工房いしかわ」さんで焙煎した、マタリモカを使用した香りの良いワンドリップコーヒーとコーヒー豆「松島」も販売。
こちらの商品は「M Pantry」と「珈琲工房いしかわ」でしか買えない限定商品です。

その他にも、店内には日々の生活がちょっと楽しくなる商品がラインナップされています。
今後も地域につたわる伝統食材や、新しい発想から生まれた商品を紹介していきたいと語ってくれた鈴木さんご夫妻。

質問をするとアイテムの説明はもちろん、美味しい食べ方なども提案してもらえるので、松島に観光にでかけた際は、ぜひお店に足を運んでみてください。

M Pantry (エム・パントリー)
住所:宮城県宮城郡松島町松島字仙随10
電話番号:022-349-5141
営業時間:9:30~18:00
定休日:水曜
http://mpantry.jp/

 

 

執筆者PROFILE
一般社団法人IKI ZEN 佐藤大樹