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復興取材レポート

【宮城発!元気と食の最新情報】東松島市から海外へ羽ばたく「のりうどん」

海苔の産地として有名な東松島市大曲浜。
海苔の品評会での優勝、準優勝の受賞歴も多く、震災が起きた2011年までは6年連続で皇室に献上されるなど、高い品質を誇ります。

今年の2月に幕張メッセにて開催された国内最大規模の展示商談会「スーパーマーケットトレードショー2017」。
東京商工会議所被災地復興回復支援ブースにて、全国の食品バイヤー達から、ひときわ熱い視線を送られた商品が「皇室御献上の浜 のりうどん」です。

この「のりうどん」を開発、商品化したのは東松島市「株式会社ちゃんこ萩乃井」代表取締役の大森宣勝さん。
「ちゃんこ萩乃井」は、昭和47年に創業した東松島で人気のちゃんこ専門店。
そして、大森さんは大相撲の元幕下力士という経歴の持ち主です。

「のりうどん」は大森さんが、海苔の風味、含有率、太さにいたるまで納得がいくまで試作を重ねて完成させた商品で、しっかりした歯ごたえと、海苔の風味が存分に楽しめる味わいです。
一見すると蕎麦のようにも見える「のりうどん」の麺には、地元で海苔漁師を営む相澤太さんが丹精込めて育てた海苔を粉末にして練り込まれています。

“東松島市の新たなる特産品を作ろう!”というプランニングが持ち上がったのは、今から10年前だそうです。
本格的な商品化を目指した矢先に東日本大震災が発生し、津波により、うどんに練り込むために用意していた海苔が、すべて津波に流されてしまうという苦難もありました。

そんな苦しい局面を力士時代に培った、ねばり腰で乗り越えた大森さん。
現在は、毎月10000個のペースで「のりうどん」を出荷しているそうです。

昨年からは「のりうどんセット」が、ゆうパックでも全国発売されており、東松島市の復興を象徴する特産品として地元からの期待も高まっています。

さらに、スーパーマーケットトレードショーや様々な展示会での商談を経て、現在はハワイ、ニューヨーク、シンガポールで販売されており、海外のマーケットからも高い評価を受けています。

“相撲”“ちゃんこ”“麺(ヌードル)”と海外の消費者が日本をイメージするキーワードもつまっている「のりうどん」。

大森さんはさらなる販路拡大も視野に入れ、積極的に商談会にも参加する忙しい日々を送っています。
東松島市の希望の誇りであるブルーインパルスのように、世界へと羽ばたく「のりうどん」にぜひご注目ください!

ちゃんこ萩乃井
http://haginoi.com/

執筆者PROFILE
一般社団法人IKI ZEN 佐藤大樹

食を中心に、宮城県の中小企業生産者の6次産業化や農商工連携・地域ブランディング等の支援を行うことを目的とし、平成27年4月に設立された一般社団法人。管理栄養士・6次産業化プランナーである代表理事を中心に、クリエィティブディレクターの理事らとブランディング・商品開発・販路拡大支援を行っている。https://www.facebook.com/ikizenproject/