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復興取材レポート

【宮城発!元気と食の最新情報】塩釜から冬場の宮城県産ホヤの消費拡大を目指して! 

世界三大漁場と呼ばれる三陸沿岸は、養殖ホヤの一大産地。
宮城県は、ホヤの生産量、消費量ともに全国トップを誇ります。
また、ホヤ養殖の発祥も宮城県であり、ホヤは県を代表する海産物のひとつとして知られています。

しかし、東京電力福島第1原発事故の影響を受け、宮城県産のホヤは最大の輸出先であった韓国への輸入規制が続き、近年、その多くが廃棄処分されています。

宮城県では、日本国内でのホヤの消費拡大に向けて、首都圏でのキャンペーンを通じて、様々な食べ方や調理方法などを提案しています。

ホヤは毎年3月頃から水揚げが始まり、6月から8月にかけて旬を迎えます。
これまでホヤの消費拡大に向けた動きは、主に夏場のキャンペーンが主でしたが、冬場にこそ、ホヤを美味しく食べてもらい消費拡大を促したいと、「ほやしゃぶ」という食べ方を提案するお店が、11月に塩釜市北浜にオープンしました。

そのお店の名前は「ほやほや屋」。

「ほやほや屋」を運営する佐藤文行さんと髙橋雅忠さんは、「ほやしゃぶ愛好会」を立ち上げて、お店のオープン前から、仙台市内の飲食店などで「ほやしゃぶの会」という試食会を開いてきました。

「せっかく3年間もの月日をかけて、育てられてきたホヤが、廃棄されるという現状は命を粗末にしている事と同じだと感じています。輸入解禁を待つ事ばかりを考えるのではなく、国内でのホヤの消費拡大を目指し、まずは地元の消費量を5倍にする事を当面の目標にしていきたいと思っています。」と、佐藤さんは力強く語ります。

佐藤文行さん            高橋雅忠さん           ほやしゃぶ

「ほやしゃぶ」の魅力はホヤを“しゃぶしゃぶ”するごとに変化する味わいにあり、お好みの野菜や豆腐などと一緒に、ポン酢や煎り酒などのタレで食べるのが、お店のオススメだそうです。

ホヤが出汁を吸う事で、まろやかな味わいとなり、旨味も凝縮します。
ホヤ好きな人は1~2回、ホヤが苦手な人でも5回ほど出汁にくぐらせると、抵抗なく食べられるそうです。

「ほやしゃぶ」で使われているホヤは、一番おいしい7月の時期の朝獲れホヤを、その日のうちに処理し、冷凍保管したもの。
幸いにも「ホヤ」という食材は、冷凍解凍しても品質には大きな変化が現れないと佐藤さんは言います。

「宮城の宝物である「ホヤ」を救うのは、誰であろう地元民です。地元が食べて応援しなくてどうする!と感じています。今年からは、冬もおいしくホヤを食べるムーブメントを宮城県に根付かせていきたいですね!」

全6品のコースとなる、「夜のお任せ ほやしゃぶコ-ス」は完全予約で1日1組(4名~8名まで)限定、1名3500円(税込/飲み物別)です。

ランチ営業では、「ほや塩焼きそば」、「ほや飯」、「ほやチーズ春巻き」のほか、料理長の山内博行さんが以前に経営していた中華食堂「仙台屋食堂」埠頭売店で、地元グルメとして愛されてきた牛肉たっぷりの「山ちゃんの青椒肉絲焼きそば」や「大根カレー」も味わえます。

ランチメニューは全品テイクアウトが可能で、冷凍の「むきホヤ」や加工品の「ほやチャンジャ」も販売しているので、ホヤを愛する皆さまは是非、足を運んでみてくださいね。

ほやほや屋
住所:宮城県塩竈市北浜1丁目1-7
電話番号:022-355-6106
営業時間:11:30~13:00、18:00~21:00(夜は完全予約)
定休日:土曜、日曜、不定休
http://hoyahoyaya.com/

 

執筆者PROFILE
一般社団法人IKI ZEN 佐藤大樹
食を中心に、宮城県の中小企業生産者の6次産業化や農商工連携・地域ブランディング等の支援を行うことを目的とし、平成27年4月に設立された一般社団法人。管理栄養士・6次産業化プランナーである代表理事を中心に、クリエィティブディレクターの理事らとブランディング・商品開発・販路拡大支援を行っている。