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宮城県
復興取材レポート

【もう一度振り返る私の3.11】私にできること。

宮城県仙台市在住 30代女性からの寄稿 (被災地:仙台市内)

当時を振り返ると、なんとなく肩身が狭い思いがします。

あの不気味な揺れが起こった時、私は仙台市中心部の自宅にいました。
本棚が倒れ、割れた食器が散乱したものの、建物は無事。

多少不自由な思いはしましたが、ライフラインの復旧も早く、
1カ月半後にはほぼ震災前の生活を取り戻していたと記憶しています。

でも、私は何もしませんでした。
ボランティアに行くこともなければ、復興関連の仕事を引き受けることもない。
淡々と自分の生活を送ることだけを考えていた気がします。

理由は一つ。
震災から1週間後に自分の目で津波被害の状況を見て、
そこに暮らしていた人が力なく笑う姿を目の当たりにして、
完全に怖気づいたからです。

何かできたはずなのに、何もしなかった自分。
それが、小さなしこりとなっているのは間違いありません。

でも震災から7年が過ぎた今、そんな私にもできることを見つけました。
それは、自分の子どもに自分なりの震災の教えを伝えていくことです。

例えば、高いところに落ちたら危ないものを置かないこと。
どこに行くときも飲み物や少しのおやつを持って出かけること。
まだ3歳の子どもには理解できないことの方が多いかもしれませんが、
なんとなくでも伝わればいいな、と願っています。

そして何より、海を“怖いもの”と思ってしまわないように、
海での楽しい思い出を増やそうとしています。
津波の映像を見せて恐怖心を植え付けるのではなく、
「上手に遊べば楽しい場所なんだよ」と伝えていくために。
今年の夏も、きっと一緒に海に行き、いろんな話をすると思います。

七ヶ浜町 菖蒲田浜